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膝の構造

  • Masafumi Iamura
  • 2016年1月4日
  • 読了時間: 2分

■膝

人体最大の滑膜関節であり、最も複雑な関節の一つ。大腿骨・脛骨・膝蓋骨の3つの骨と、大腿脛骨関節・大腿膝蓋関節の2つの関節で構成されています。腓骨は膝には含まれません。

■大腿脛骨関節

脛骨高原の上に球根上の大腿骨顆が載った構造となっています。膝関節が不安定なのはこのためです。

制限がない場合には、屈曲・伸展・内反・外反・内旋・外旋・前方滑り・後方滑りが可能(個人差あり)。動的には筋によって、静的には靭帯によって安定性が保たれ、制限されている。

半月板のような凹形状の軟部組織のおかげ膝関節の安定性は高められている。

■靭帯

内・外側の側副靭帯、前・後の十字靭帯があり多くの小さな靭帯や関節包が膝を安定させている。後十字靭帯は前十字靭帯より約50%太い。

後十字靭帯の機能は、大腿骨と脛骨を連結、大腿骨に対し脛骨が後方に逸脱するのを防いでいる。

前十字靭帯の機能は、膝の前方運動の制御、大腿骨に対し脛骨が過度に内旋するのを防ぐ。

損傷すると半月板のびらんを促進し、滑膜炎が発生するため滑液の産生が増加する。

■膝蓋骨への負荷

両股関節と両膝関節の幅に比べ広い。その結果、大腿骨と脛骨は約7°外反する。

大腿四頭筋は大腿骨の長軸に沿って走行しているので、収縮すると膝蓋骨は潜在的に外側偏位の

ベクトルを生じさせる。これは膝蓋骨周辺囲内側の軟部組織に牽引の負荷をかけたり、膝蓋骨を外側へ亜脱臼させる力になる。この力に対しては、内側広筋の斜線維によって拮抗している。

このバランスが崩れると、内側の膝蓋骨周辺軟部組織(関節包・滑膜ひだ)への極端な引っ張り負荷、膝蓋骨の内側軟骨の非接触性変性と外側関節面の極端な圧迫が起こる。二次的に関節びらん、軟部組織の衝突が起こる。これらの状態になる可能性はQアングル(15°以下)の程度によりある程度は予測することが出来ます。

出展

・プロメテウス解剖学アトラス 解剖学総論/運動器系

・筋骨格系検査法


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